2年ぶりの日記、モダンヴァニファールデッキの構築記事です。
このデッキを作った経緯をつらつらと書いてるので興味のある方はどうぞ。興味ない方はデッキリストと解説はその下にあります。
ラヴニカの献身発売後、ヴァニファールを使ったデッキをずっと弄っていたのですが、はっきり言って弱すぎました。
ヴァニファールは1マナクリーチャーを種に一度起動できればそのまま無限コンボまで行けるトンデモ起動能力持ちなのですが、如何せん本体の4マナという重さ、召喚酔いのタイムラグのせいで普通に出してもなかなか通ることはなく、そこをインスタントタイミングで出せる召喚の調べでカバーする構築で使っていました。
しかし、召喚の調べで出した所で、エンド時に除去を構えられていればモダンの除去なら1マナで簡単に処理できますし、調べで4マナの出たとき何もしないクリーチャーを出すという動き自体がモダンでは強いとは思えませんでした。
調べで4マナクリーチャーをモダンのキルターンの速さの中で持って来るには3~4ターン目にマナクリ含めて複数体のクリーチャーを並べないといけないわけです。
しかし、たとえラスを打たれなくてもそれなりに除去が入っているデッキ相手には細かくクリーチャー除去されているだけで調べで4マナ出せるだけのタネクリーチャーを維持できませんでした。
そしてヴァニファールデッキでかなりの問題点が、コンボパーツや調べのための弱いクリーチャーでデッキスロットを圧迫するせいで、ヴァニファールや調べを通せない場合のデッキパワーが低すぎる事です。
クリーチャーを除去されるのは他のデッキでも同じことですが、そういったデッキに勝つには除去に耐えられるだけのデッキ全体のパワーが必要なわけです。
しかし調べヴァニファールを使うとデッキの構造上それは難しいので除去され続けると押し返せることもなくただ負けていくだけです。
使用感を大雑把に言うとヴァニファールor調べ依存度が高すぎて除去持ってる相手には勝てない。勝てるのは除去持ってない相手だけ、という感じでした。
という訳で、召喚の調べでヴァニファールを使うコンセプト自体を諦めました。
ヴァニファールの課題は4つで、妨害に対する弱さ、勝ち筋のヴァニファールへの依存度、ヴァニファールの即効性の無さ、デッキスロット圧迫によるデッキパワーの低さでした。
調べの次にヴァニファールを機能させる手段で考えたのは、野生の律動で速攻を付与することでした。
野生の律動は頑強クリーチャーともシナジーがあるので、無限頑強を取り入れた速攻付与型ヴァニファールで構築することにしました。
この辺できらめく願いがクッソ噛み合ってることに気づいてこのデッキ大急ぎで作った←これが言いたくて記事書いた
きらめく願いを採用することで、キーカードである野生の律動へのアクセスを確保しつつ複数枚は引きたくないのでデッキの律動は減らすことができます。
それとウィッシュボードを活用できるようになり、ヴァニファールも多色なのできらめく願い自体が律動ヴァニファールどちらにもなれるコンボパーツとなっています。
願いのおかげでデッキのヴァニファール依存度を下げつつほぼすべてのカードがヴァニファールとのアクセス、コンボを維持した構築に勝手になってました。
ヴァニファールを通さなくても無限頑強で戦えるので、前よりも除去に強くなり消耗戦にも耐えられるように。
ただ黒いデッキではないのでサクリ台は碌なのがなく、無限頑強はコンボで勝つための手段というよりはビートプランを支えたり、対フェアデッキの粘り勝ち用です。
クリーチャー:24
1:《ドライアドの東屋/Dryad Arbor》
4:《貴族の教主/Noble Hierarch》
4:《極楽鳥/Birds of Paradise》
1:《スカークの探鉱者/Skirk Prospector》
1:《スクリブのレインジャー/Scryb Ranger》
1:《改革派の結集者/Renegade Rallier》
1:《村の鐘鳴らし/Village Bell-Ringer》
4:《台所の嫌がらせ屋/Kitchen Finks》
3:《修復の天使/Restoration Angel》
1:《エレンドラ谷の大魔導師/Glen Elendra Archmage》
1:《残忍なレッドキャップ/Murderous Redcap》
1:《首席議長ヴァニファール/Prime Speaker Vannifar》
1:《鏡割りのキキジキ/Kiki-Jiki, Mirror Breaker》
呪文:14
4:《流刑への道/Path to Exile》
4:《きらめく願い/Glittering Wish》
4:《異界の進化/Eldritch Evolution》
2:《野生の律動/Rhythm of the Wild》
土地:22
1:《平地/Plains》
1:《島/Island》
2:《森/Forest》
1:《火の灯る茂み/Fire-Lit Thicket》
2:《燃え柳の木立ち/Grove of the Burnwillows》
4:《霧深い雨林/Misty Rainforest》
1:《神聖なる泉/Hallowed Fountain》
1:《草むした墓/Overgrown Tomb》
1:《繁殖池/Breeding Pool》
1:《踏み鳴らされる地/Stomping Ground》
1:《聖なる鋳造所/Sacred Foundry》
1:《寺院の庭/Temple Garden》
4:《吹きさらしの荒野/Windswept Heath》
1:《樹木茂る山麓/Wooded Foothills》
サイドボード:15
1:《ブレンタンの炉の世話人/Burrenton Forge-Tender》
1:《イゼットの静電術師/Izzet Staticaster》
1:《秋の騎士/Knight of Autumn》
2:《ガドック・ティーグ/Gaddock Teeg》
1:《弁論の幻霊/Eidolon of Rhetoric》
1:《都市国家の神、エファラ/Ephara, God of the Polis》
1:《首席議長ヴァニファール/Prime Speaker Vannifar》
1:《摩耗+損耗/Wear+Tear》
2:《石のような静寂/Stony Silence》
1:《太陽と月の輪/Wheel of Sun and Moon》
1:《焦熱の裁き/Fiery Justice》
1:《野生の律動/Rhythm of the Wild》
1:《漂流自我/Unmoored Ego》
以下はデッキ解説です
基本的な戦い方は序盤に野生の律動で無限頑強とヴァニファールコンボの下地を作りつつ、無限のキッチンで粘って、異界の進化やきらめく願いでヴァニファールにアクセスしコンボを決めるデッキです。
2、3ターン目には律動出せる初手が欲しいですね。
《首席議長ヴァニファール/Prime Speaker Vannifar》の基本コンボルート
①1マナクリーチャー+ヴァニファール+森を含む土地で
1マナサクリ
↓
スクリブのレインジャー
↓
改革派の結集者でレインジャーリアニ
↓
3マナのアンタップ生物
↓
改革派の結集者サクって修復の天使でアンタップ生物ブリンク
↓
修復サクってキキジキで無限
森がないとこのルートは無理なので注意、あと森を含む土地がショックランド1枚しかない場合もライフが痛い
3マナアンタップ枠が村の鐘鳴らしなのは、全体アンタップのおかげで連鎖中にマナクリをアンタップさせることで、手札に来たコンボパーツを無理やり出しながらコンボを成立させやすくするためです。
またキキジキまで繋がったあとにヴァニファールをアンタップさせながら無限トークンを出せるので、トークンをサクって4マナクリーチャー余分に出せたりする。
残骸の漂着みたいな攻撃反応型の除去を構えられてても、エレンドラ出してケアしながら無限トークンで殴ったり出来る。この枠は好みです。
②キッチン+ヴァニファール+律動で
キッチンサクって修復でヴァニファールブリンク
↓
もう一回キッチンサクって修復でヴァニファールブリンク
↓
修復サクってキキジキで無限
デッキ内に修復が2枚必要なので注意 引きすぎたりサイドアウトしすぎると無理
このパターンはキッチン+律動の体制さえ整っていれば異界の進化orきらめく願いでもコンボパーツにアクセスできるので除去が多い相手にも即コンボまで持っていきやすい。
・オマケのサブプラン
①スカークの探鉱者+残忍なレッドキャップ+律動で無限バーン
キッチンはサクれないので無限ライフは無理です 正直スカークの枠は改善の余地あり スカークをヴァニファールで出せるようにドライアドの東屋を入れてますがそこも微妙枠
②エレンドラ谷の大魔導師+律動
青マナ浮かせた状態でエレンドラ谷を通すと、コントロール相手にはほぼソフトロックをかけられます。 律動のおかげで打ち消されないのもデカイ
あとはメイン戦でもウィッシュボードでメタカードにアクセスできるので、キルターンやデッキパワーの低いこのデッキはそこでカバーしていきたい。
コンボに勝ちたいので黒マナがほぼ出ないにもかかわらず《漂流自我/Unmoored Ego》を欲張ってます。
願い+律動型にしたこのヴァニファールデッキの弱点は願いと律動を唱える事によるテンポロスと、多色に特化していることでのマナベースの脆さ、色事故です。調べのときよりは可能性を感じたけど、もたついている間に殺されるようだとファンデッキ止まりかなあ
改善点は無限頑強のサクリ台、マナベース、サイドボード、異界の進化願い律動ヴァニファールの枚数、マナクリ足りないかも辺りです
とにかく戦い方はマナクリ、キッチン、願いをかき集めろ!!
このデッキを作った経緯をつらつらと書いてるので興味のある方はどうぞ。興味ない方はデッキリストと解説はその下にあります。
ラヴニカの献身発売後、ヴァニファールを使ったデッキをずっと弄っていたのですが、はっきり言って弱すぎました。
ヴァニファールは1マナクリーチャーを種に一度起動できればそのまま無限コンボまで行けるトンデモ起動能力持ちなのですが、如何せん本体の4マナという重さ、召喚酔いのタイムラグのせいで普通に出してもなかなか通ることはなく、そこをインスタントタイミングで出せる召喚の調べでカバーする構築で使っていました。
しかし、召喚の調べで出した所で、エンド時に除去を構えられていればモダンの除去なら1マナで簡単に処理できますし、調べで4マナの出たとき何もしないクリーチャーを出すという動き自体がモダンでは強いとは思えませんでした。
調べで4マナクリーチャーをモダンのキルターンの速さの中で持って来るには3~4ターン目にマナクリ含めて複数体のクリーチャーを並べないといけないわけです。
しかし、たとえラスを打たれなくてもそれなりに除去が入っているデッキ相手には細かくクリーチャー除去されているだけで調べで4マナ出せるだけのタネクリーチャーを維持できませんでした。
そしてヴァニファールデッキでかなりの問題点が、コンボパーツや調べのための弱いクリーチャーでデッキスロットを圧迫するせいで、ヴァニファールや調べを通せない場合のデッキパワーが低すぎる事です。
クリーチャーを除去されるのは他のデッキでも同じことですが、そういったデッキに勝つには除去に耐えられるだけのデッキ全体のパワーが必要なわけです。
しかし調べヴァニファールを使うとデッキの構造上それは難しいので除去され続けると押し返せることもなくただ負けていくだけです。
使用感を大雑把に言うとヴァニファールor調べ依存度が高すぎて除去持ってる相手には勝てない。勝てるのは除去持ってない相手だけ、という感じでした。
という訳で、召喚の調べでヴァニファールを使うコンセプト自体を諦めました。
ヴァニファールの課題は4つで、妨害に対する弱さ、勝ち筋のヴァニファールへの依存度、ヴァニファールの即効性の無さ、デッキスロット圧迫によるデッキパワーの低さでした。
調べの次にヴァニファールを機能させる手段で考えたのは、野生の律動で速攻を付与することでした。
野生の律動は頑強クリーチャーともシナジーがあるので、無限頑強を取り入れた速攻付与型ヴァニファールで構築することにしました。
この辺できらめく願いがクッソ噛み合ってることに気づいてこのデッキ大急ぎで作った←これが言いたくて記事書いた
きらめく願いを採用することで、キーカードである野生の律動へのアクセスを確保しつつ複数枚は引きたくないのでデッキの律動は減らすことができます。
それとウィッシュボードを活用できるようになり、ヴァニファールも多色なのできらめく願い自体が律動ヴァニファールどちらにもなれるコンボパーツとなっています。
願いのおかげでデッキのヴァニファール依存度を下げつつほぼすべてのカードがヴァニファールとのアクセス、コンボを維持した構築に勝手になってました。
ヴァニファールを通さなくても無限頑強で戦えるので、前よりも除去に強くなり消耗戦にも耐えられるように。
ただ黒いデッキではないのでサクリ台は碌なのがなく、無限頑強はコンボで勝つための手段というよりはビートプランを支えたり、対フェアデッキの粘り勝ち用です。
クリーチャー:24
1:《ドライアドの東屋/Dryad Arbor》
4:《貴族の教主/Noble Hierarch》
4:《極楽鳥/Birds of Paradise》
1:《スカークの探鉱者/Skirk Prospector》
1:《スクリブのレインジャー/Scryb Ranger》
1:《改革派の結集者/Renegade Rallier》
1:《村の鐘鳴らし/Village Bell-Ringer》
4:《台所の嫌がらせ屋/Kitchen Finks》
3:《修復の天使/Restoration Angel》
1:《エレンドラ谷の大魔導師/Glen Elendra Archmage》
1:《残忍なレッドキャップ/Murderous Redcap》
1:《首席議長ヴァニファール/Prime Speaker Vannifar》
1:《鏡割りのキキジキ/Kiki-Jiki, Mirror Breaker》
呪文:14
4:《流刑への道/Path to Exile》
4:《きらめく願い/Glittering Wish》
4:《異界の進化/Eldritch Evolution》
2:《野生の律動/Rhythm of the Wild》
土地:22
1:《平地/Plains》
1:《島/Island》
2:《森/Forest》
1:《火の灯る茂み/Fire-Lit Thicket》
2:《燃え柳の木立ち/Grove of the Burnwillows》
4:《霧深い雨林/Misty Rainforest》
1:《神聖なる泉/Hallowed Fountain》
1:《草むした墓/Overgrown Tomb》
1:《繁殖池/Breeding Pool》
1:《踏み鳴らされる地/Stomping Ground》
1:《聖なる鋳造所/Sacred Foundry》
1:《寺院の庭/Temple Garden》
4:《吹きさらしの荒野/Windswept Heath》
1:《樹木茂る山麓/Wooded Foothills》
サイドボード:15
1:《ブレンタンの炉の世話人/Burrenton Forge-Tender》
1:《イゼットの静電術師/Izzet Staticaster》
1:《秋の騎士/Knight of Autumn》
2:《ガドック・ティーグ/Gaddock Teeg》
1:《弁論の幻霊/Eidolon of Rhetoric》
1:《都市国家の神、エファラ/Ephara, God of the Polis》
1:《首席議長ヴァニファール/Prime Speaker Vannifar》
1:《摩耗+損耗/Wear+Tear》
2:《石のような静寂/Stony Silence》
1:《太陽と月の輪/Wheel of Sun and Moon》
1:《焦熱の裁き/Fiery Justice》
1:《野生の律動/Rhythm of the Wild》
1:《漂流自我/Unmoored Ego》
以下はデッキ解説です
基本的な戦い方は序盤に野生の律動で無限頑強とヴァニファールコンボの下地を作りつつ、無限のキッチンで粘って、異界の進化やきらめく願いでヴァニファールにアクセスしコンボを決めるデッキです。
2、3ターン目には律動出せる初手が欲しいですね。
《首席議長ヴァニファール/Prime Speaker Vannifar》の基本コンボルート
①1マナクリーチャー+ヴァニファール+森を含む土地で
1マナサクリ
↓
スクリブのレインジャー
↓
改革派の結集者でレインジャーリアニ
↓
3マナのアンタップ生物
↓
改革派の結集者サクって修復の天使でアンタップ生物ブリンク
↓
修復サクってキキジキで無限
森がないとこのルートは無理なので注意、あと森を含む土地がショックランド1枚しかない場合もライフが痛い
3マナアンタップ枠が村の鐘鳴らしなのは、全体アンタップのおかげで連鎖中にマナクリをアンタップさせることで、手札に来たコンボパーツを無理やり出しながらコンボを成立させやすくするためです。
またキキジキまで繋がったあとにヴァニファールをアンタップさせながら無限トークンを出せるので、トークンをサクって4マナクリーチャー余分に出せたりする。
残骸の漂着みたいな攻撃反応型の除去を構えられてても、エレンドラ出してケアしながら無限トークンで殴ったり出来る。この枠は好みです。
②キッチン+ヴァニファール+律動で
キッチンサクって修復でヴァニファールブリンク
↓
もう一回キッチンサクって修復でヴァニファールブリンク
↓
修復サクってキキジキで無限
デッキ内に修復が2枚必要なので注意 引きすぎたりサイドアウトしすぎると無理
このパターンはキッチン+律動の体制さえ整っていれば異界の進化orきらめく願いでもコンボパーツにアクセスできるので除去が多い相手にも即コンボまで持っていきやすい。
・オマケのサブプラン
①スカークの探鉱者+残忍なレッドキャップ+律動で無限バーン
キッチンはサクれないので無限ライフは無理です 正直スカークの枠は改善の余地あり スカークをヴァニファールで出せるようにドライアドの東屋を入れてますがそこも微妙枠
②エレンドラ谷の大魔導師+律動
青マナ浮かせた状態でエレンドラ谷を通すと、コントロール相手にはほぼソフトロックをかけられます。 律動のおかげで打ち消されないのもデカイ
あとはメイン戦でもウィッシュボードでメタカードにアクセスできるので、キルターンやデッキパワーの低いこのデッキはそこでカバーしていきたい。
コンボに勝ちたいので黒マナがほぼ出ないにもかかわらず《漂流自我/Unmoored Ego》を欲張ってます。
願い+律動型にしたこのヴァニファールデッキの弱点は願いと律動を唱える事によるテンポロスと、多色に特化していることでのマナベースの脆さ、色事故です。調べのときよりは可能性を感じたけど、もたついている間に殺されるようだとファンデッキ止まりかなあ
改善点は無限頑強のサクリ台、マナベース、サイドボード、異界の進化願い律動ヴァニファールの枚数、マナクリ足りないかも辺りです
とにかく戦い方はマナクリ、キッチン、願いをかき集めろ!!
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